目まぐるしく変化する経済環境の下、経営判断は、益々、迅速かつ効率性が求められています。事業を新たに生み出し成長させるまでの時間軸も短縮される中、「事業成長の時間を買う」という意味で、M&Aの活用が一層着目されています。M&Aには、売り手(事業の選択と集中)、買い手(事業強化)、事業承継対策という場面で活用の機会が高まっています。
経営者の最大の悩みの1つとして、事業の継承と相続対策が挙げられます。後継者を育成し、企業を存続させ、また、これまで築いた経営理念を円滑に引き継ぐためには、相続税対策にのみ着目することなく、経営、業務、法務等も抱合した広範囲な事業承継・相続対策計画(事業承継プラン)を策定することが重要です。
株式上場の実現のためには中長期的な視野に立った戦略を必要とします。株式上場には、幹事証券会社、ベンチャーキャピタル、監査法人などの様々なステークホルダーとの調整が行われます。株式上場を成功に導くために、専門知識と豊富な経験を有するアドバイザーの起用が極めて重要になります。
バリュエーション(Valuation)とは、企業・株式価値等を金額として計数評価することであり、M&A、事業承継・相続対策等の場面で必要とされる重要な業務です。プロジェクト成否を左右するこの評価業務には、ディスカウント・キャッシュフロー法(DCF法)等の高度な企業価値理論に精通していることが不可欠です。
営業権(のれん)とは、同業他社の平均的な利益水準よりも高い水準の利益を獲得する場合の平均を超える利益部分
(超過収益力)を示し、無形の財産価値をいいます。
【算式】営業権(のれん)=企業価値-総資産時価額